不良姿勢〜スウェイバック
本日は、姿勢不良の中で、日本人に多く見られるスウェイバックという姿勢について紹介していきたいと思います!!
スウェイバックとは写真のようなよく言う”猫背”の姿勢です!
この姿勢の特徴として、骨盤が後傾しています。これは、座業中心の生活などにより、お尻や腿裏が硬くなってしまうことで起こります。そして、後傾した骨盤が更に前方に出ている(前方転移)ことが非常に多いです。
さて、骨盤が前方転移したということは重心が少し前方に移動したということです。そうなると、人間は背中を後ろに移動させる、つまり背中を丸めることでバランスを取ろうとします。
因みに、スウェイバックのスウェイは「振られる」という意味で、バックは「背中」を指します。背中が後ろに振られて丸くなるというこの姿勢の特徴が、スウェイバックと言う名の由来なのです。
そして、背中が後ろに振られると、今度は頭がバランスを取るために前方に移動します。これが典型的な頭が前に出ている猫背の姿勢ですね!
では、このスウェイバックになると身体の筋肉はどういう状態になっているのか、そしてどのような不具合が生じるのかまとめていきます!
骨盤後傾
硬く縮んでいる筋肉:殿筋群、ハムストリング、腹筋
伸びている筋肉:腸腰筋、大腿筋膜張筋
猫背(腰椎前弯減少、胸椎後弯増大)、頭部前方位
硬く縮んでいる筋肉:大胸筋、小胸筋、後頭下筋群、僧帽筋上部
伸びている筋肉:脊柱起立筋、、菱形筋、僧帽筋中・下部、腰方形筋、板状筋
生じる不具合
骨盤後傾になり、臀筋群はまったく使えない状態になります。単純にお尻が垂れて見えるだけでなく、股関節が正しく使えないことで、歩いたり階段を昇ったりする時に膝や股関節屈筋群の負担が増大します。それが、膝や股関節の痛みに繋がるのです。
また、猫背の状態では腰や背中の筋肉が常に伸ばされながら身体を支えているので、パンパンに張っている状態です。これが腰痛や背中のハリに繋がります。
最後に、前方に出た頭を支えるのは首周りの筋肉です。頭は、ボーリング玉ほどの重さがあるので、それをずっと支えていたら首や肩が凝るのは容易に想像出来るかと思います!
対策としては、まず縮んでいるお尻や腿裏、胸などの筋肉は柔軟性が低下しているのでストレッチを入れましょう!
その上で、脊柱の動きを促すキャット&ドッグというトレーニングや、骨盤前傾を作りつつ臀筋を鍛えられるスクワット系の種目を行うと良いでしょう!
また、腹筋も縮んでいますが、たわんで使えていない状態なのでトレーニングする必要があります。鍛える時は、プランクなどの腹筋を伸ばした状態で鍛える種目のほうが姿勢改善の効果がありますよ!!
今回は、スウェイバックという姿勢についてご紹介しました!!他にも色んなタイプの姿勢があるので、今後も紹介していきたいと思います!!